chimaera's garage

運転のお作法

第二回 駐車(助手席側)

さて「運転のお作法」第二回です。二回目のテーマは助手席側への駐車です。一般的な駐車場では、クルマの通る通路の左右に直角に停めるようなかたちで、駐車スペースが区切られていることが多いです。この左右の駐車スペースのうち、「運転席側なら何とかなるけど、助手席側はちょっと〜」という人も結構な数、いらっしゃるようです。でも、公道に面した駐車場の場合、ほとんどが助手席側に停める例でしょうから、苦手な人は早めに克服してしまいましょう。
というわけで、助手席側への駐車の流れを見てみましょう。
駐車
で、駐車場で空きスペースを見つけたら、一応、その中を確認しておきましょう。一台分のスペースが本当にあるのかどうか、人がいたり物が放置されていたりしないかはしっかり確認しましょう。
スーパーなどでは、買い物カートが放置されていたりすることがありますし、場所によっては子供が遊んでいたりすることもあります。
これらの確認は、この段階でまず行ってください。

駐車
この状態で、クルマの前を左右に振る必要はありません。もちろん、この場合、進行方向に右(画像では左)にクルマの向きを変えた方が車庫入れしやすくなりますが、必須ではありません。
また、助手席側にこの程度のスペースがあれば十分ですから、不用意に右による必要はありません。むしろ、下手に右によると動きがとれなくなることがあります。

駐車
ですから、そのまま前に移動するだけで準備は完了です。この時、少なくとも、自分の車の最後尾が、隣の駐車スペースの中央よりも前に来る程度まで移動させてください。
ですから、助手席の窓からは、隣のさらに隣の駐車スペースが見えているはずです。

駐車
そして、左にハンドルを切り、バックを開始します。この時、助手席側のミラーに、隣のクルマの角が映るようにクルマを誘導していきます。
なお、左にハンドルを切ってバックすると、クルマの前部が右側に移動していきますので、その分のスペースがあることも確認する必要があります。特に交通量の多い公道では注意が必要です。

駐車
ミラーに隣のクルマが映るようにバックしていくと、いかにもぶつかりそうな感じになりますが……

駐車
ミラーに隙間が映っている以上、この程度の隙間はあります。ここまでの三枚の画像は、全て同じ位置で撮影したものです。

駐車
ですから、そのままバックしていきます。

駐車
この時、ミラーで隣のクルマとの間に隙間があることを確認しながら、クルマを誘導していきます。
ミラーに全く映らないようだと、逆に離れすぎ……というか、もっと近づいても大丈夫です。

駐車
リアタイヤが、ちょうど隣のクルマの角のところに来れば、もう仕事の半分は終わったも同然です。
ここまで行けば、まず左側のクルマにぶつけることはありません。

駐車
逆に、右側(運転席側)に余裕があるかどうか、確認をします。必要に応じて、ドアを開けて確認すると良いでしょう。

駐車
運転席側も大丈夫であれば、あとは左右のクルマと平行になるようにバックしていけばOKです。こすらないか心配な人は、左右のミラーを使って、左右の隙間を確認しながらバックすると良いでしょう。この時は、隣のクルマが映っている必要はありません。

駐車
左右の間隔が空いていることが確認できたら、そのバックです。車止めがない駐車場もありますので、バックしすぎないように。目安として、隣のクルマが自分のクルマと同じサイズ、あるいは向こうの方が大きいときは、ハンドルの位置であわせればOKです。

駐車
これで、このくらいの隙間でクルマを停めることができます。もし、左右のどちらかに偏ってしまった場合は、一度、前にクルマを移動し、1回目にやったクルマを寄せる要領で右か左に寄せればOKです。

このように、前回の車両間隔に引き続き、駐車に関しても、左側のドアミラーをしっかりと使うことが重要です。うまくミラーを活用していけると、意外とクルマの運転が楽にいけると思います。
ではまた。